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手軽で高画質な全天球カメラ「Insta360 X3」はベストバイモデルか X2、1インチ360度版と比較した(3/4 ページ)

» 2022年09月08日 22時01分 公開
[武者良太ITmedia]

写真で見るInsta360 X3の精細感

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 動画はHDR 5.7K 360度の撮影が可能。また写真も7200万画素の360度写真が撮影できるInsta360 X3。スチルカメラとして使ったときの性能も見てみましょう。

photo 順光寄りであれば白飛びが少なく、ヌケ感のある写真が撮れる。

 11968x5984ピクセルという解像度は、少しくらいの圧縮ノイズの存在を目立たなくしてくれます。直線もビシッと決まるので、自然だけではなく建物を撮ったときにも気持ちいい見栄えとなります。

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 ただしクロップズームの写真として使おうとトリミングすると、高画素スマートフォンのカメラ写真のトリミングと同様に、細部が潰れた絵となります。高画素=トリミング耐性に優れているというわけではないのです。

photo 好んで撮るユーザーは減ったが、小惑星(タイニープラネット)などのFOVは時々試すと楽しくなる。これは全天球カメラにのみ許された構図だ。

 その点にさえ注意すれば、Insta360 X3はスマートフォンでもミラーレスでも撮れない、独自の構図の写真が楽しめるカメラとなります。ポケットサイズでありながら背を超えるハイアングルからの画角を決められる自由度の高さは独自の魅力といえます。

photo 左が通常の写真。右がHDR撮影。どちらの 表現を好むかはユーザー次第だが、選べるという点は高く評価できる。

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