国民生活センターは10月5日、樹脂製の折り畳み型踏み台について、乳幼児のけがにつながる危険性があることを注意喚起するよう、ECモール事業者に協力を要請したと発表した。隙間に指を挟んで切断するなどの事故が起きているという。
アマゾンジャパン、ヤフー、楽天グループに対し、消費者や出品者に注意を呼び掛けるよう依頼したという。生産を手掛ける事業者に対しても注意喚起の徹底・拡充や、乳幼児の利用を考慮した商品開発を求めている。
国民生活センターによれば、樹脂製の折り畳み型踏み台を巡っては(1)つかまり立ちをしていた乳児が隙間に指を挟んだ、(2)保護者が畳んだときに子供が指を挟んだ、(3)子供が踏み台を引っ張ったことで踏み台が畳まれ、他の子供が指を挟んだ──といった事故が起きているという。中には指を切断した事例もあった。
同センターが事例の報告を受けて類似の商品を調査したところ、実際にけがの可能性があることが分かった。一方で、調査した商品の中にはけがの危険性について注意事項を記載したものがなかったことなどから、今回の協力要請に至ったという。
樹脂製の折り畳み型踏み台は、天板や脚部を畳むことで狭い場所にも収納できる点を特徴としている。ECサイトに加え、ホームセンターや雑貨屋などで販売されている。
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