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自撮り特化! 広角単焦点のシンプル動画デジカメ、ソニー「ZV-1F」の使いやすさ荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/4 ページ)

» 2022年10月28日 16時16分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 モードダイヤルの代わりに、静止画→動画→Slow&Quickが順繰りに切り替わるボタンが付いてる。

上面から。撮影モードダイヤルもない極めてシンプルな構成だ。シャッターボタンと録画ボタンがいい位置に並んでいる。ズームレバーはデジタルズームや再生時の拡大に使う

 静止画も動画デフォルトはおまかせオート。Fnキーを押してメニューを出し、右下のボタンを押して絞り優先など撮影モードを変えられるが、基本的にオートで使ってね、ってカメラだ。露出補正はオートでも可能なので露出はそれでコントロール。

 ZV-1と大きく違うのは、操作系。タッチパネルをフルに使った操作系が導入されたのだ。

 背面からの画像を見ると分かる。モニター上にボタンが一杯並んでいる。ここでボタンをタップするだけで、クリエイティブルックや連写、露出補正、さらには撮影や再生も行えるのだ。

背面から。画面上にタッチ操作用のボタンが並んだのが新しい点。これは分かりやすく使いやすい。カメラの性格に合ってる

 ZV-1Fのターゲットを考えると必須機能といっていい。

 特にモニターをこちらに向けて自撮りするシーンを考えると、モニターとタッチパネルだけで基本的な操作ができないと煩わしいのだ。

 この状態で使うことが多くなるはずだしね。

モニターを自分に向けた状態でもタッチパネルで一通りの操作できるのは良い点だ。これは動画モード時の画面

 そして、静止画モードにして撮影したのがこちら。被写体認識は人物に設定し、美肌効果は「中」で設定してある。

テーブルに置いて自撮り。少し肌が滑らかになってるのが分かる。天気が悪かった割に肌の色はなかなか出てる(20mm相当 1/100秒 F2.0 ISO125 +0.7)

 メニューも旧デザインを踏襲していたZV-1から、新デザインに変わり、階層構造が整理され、タッチパネルで操作できるようになった。

メニューのデザインが最新のバージョンとなり、階層構造が分かりやすくタッチでも操作できるようになった

 さて被写体検出は人物のみならず、動物にも対応しているが、動物AFは静止画時のみ。それは大変残念。

被写体認識を動物にセットして猫を撮影(20mm相当 1/80秒 F2.0 ISO160)

 また、画面上の被写体をタップすれば動画時でも被写体追従AFが働くので、それをうまく使えばほぼ問題ないだろう。

動画モードで被写体追従AFを動作させてみた。ソニーの被写体追従AFはなかなか優秀なので積極的に使いたい

 絞り値は「背景ぼけ」モードのオン/オフである程度調整できる。「背景ぼけ」モードをオンにするとF2.0に、「背景ぼけ」をくっきりにするとF5.6になる。

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