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ガバメントクラウド上で基幹システム稼働 埼玉県美里町が全国初

» 2022年11月01日 11時59分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 埼玉県児玉郡美里町は10月31日、日本政府の共通クラウド基盤「ガバメントクラウド」(政府クラウド)で基幹業務システムの運用を始めた。税務管理や住民基本台帳のシステムを動かしているという。システムを提供するTKC(栃木県宇都宮市)が同日に発表した。

ガバメントクラウドで動作するシステムのイメージ

 美里町は基幹業務システムとして、TKCのSaaS「TASKクラウドサービス」を利用している。同サービスはデータセンターのサーバを基盤に提供しているが、ガバメントクラウドの要件に合わせ一部をAWSに移行。美里町に提供した。TKCによれば、ガバメントクラウド上で基幹業務システムを動かすのは美里町が全国初という。

 ガバメントクラウドは政府やデジタル庁が主導するデジタル改革の一つ。自治体や政府が使うシステムの基盤を共通化し、データ移行や既存システムの機能拡張、サーバ導入コストの削減を見込む。21年には自治体向けの先行事業を開始。基幹システムなどを先行して移行する自治体を募っていた。

 美里町も先行事業に採択された自治体の一つで、同じく埼玉県の比企郡川島町と共同で応募していた。TKCは川島町のガバメントクラウド移行も支援しており、12月半ばに完了予定。

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