米Twitterを買収したイーロン・マスク氏は11月1日(現地時間)、うわさされていた「青バッジ」とも呼ばれる認証バッジの有償化について構想をツイートした。青バッジを米国などで提供しているサブスクプラン「Twitter Blue」(日本ではまだ提供していない)の1機能とし、このプランの料金を現在の月額4.99ドルから8ドルに引き上げるとしている。
うわさ段階では、月額19.99ドルに引き上げるとされていたが、10月31日に作家のスティーブン・キング氏(フォロワー数は693万人以上)の「青バッジをキープするために月20ドルだと? ばかな話だ。むしろ私に(ギャラを)払うべきだ。本当にそうするならエンロン(2001年に経営破綻した大企業)みたいに消えるぞ」というツイートへのリプライとしてマスク氏は「Twitterは広告だけに依存するわけにいかないのです。8ドルならどうですか?」とツイートし、「実装する前にちゃんと根拠を説明します。(バッジ有償化は)botとトロールを倒す唯一の方法です」と続けた。
マスク氏は1日、「Twitterの現在の青バッジは、でたらめな“領主と農民”システムだ。パワー・トゥ・ザ・ピープル(人々に力を)! (Twitter)Blueを月額8ドルに」とツイートし、それに続けて以下のようなTwitter Blue構想を説明した。
Twitter Blueは10月31日までは広告が表示されず、特典の1つとして300以上の米メディアの有償記事を広告なしにアクセスできた。この特典が事前通告なしに11月1日からなくなったと米9TO5MacなどがTwitterからの声明文を添えて報じている。
なお、Twitter Blueに加入すれば誰でも青バッジを獲得できるようになるのか、従来どおりの審査を続けるのかはまだ不明だ。ちなみに従来の青バッジはセレブや領主の印ではなく、botではなく本人であることを証明するためのものだ。
青バッジは、組織や個人などが発する情報を信頼できるものかどうかを判断する一助になっているが、これが有償になると資金不足な組織や個人はバッジを断念する可能性がありそうだ。
【更新履歴:2022年11月2日午前8時00分 当初、青バッジが有償になっても審査は続けるとしていましたが、具体的な説明はまだないので修正しました。】
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