　この仕組についてAppleは発表文で改めて説明した。「iPhoneユーザーが衛星リクエストを介して緊急SOSを発信すると、低軌道上を約1万6000mphで周回しているGlobalstarの24基の衛星の1つがメッセージを受信し、そのメッセージを世界中の主要地点にある地上局に送信する。地上局は受信したメッセージを緊急サービスに送る。緊急サービスがテキストメッセージを受信できない場合は、Appleの緊急専門家がいる中継センターに転送される」という。

Globalstarの地上局（画像：Apple）

　Appleのサポートページによると、この機能は11月に予定されているiOS 16のソフトウェアアップデートで利用可能になる見込みだ。

Appleのサポートページ

iPhone 14で注目集める「スマホと衛星の“直接通信”」　急速に実用化が進む背景とは
アップルの新しい「iPhone 14」シリーズで、衛星通信に対応し緊急時のSOSを発信できる機能が備わったことが話題となったが、携帯電話業界でスマートフォンによる衛星通信はいま非常にホットなテーマとなっている。なぜスマートフォンに衛星通信が必要とされており、どのようにしてその実現を目指しているのかを、さまざまな企業の取り組みから確認してみよう。
「iPhone 14」の衛星通信、米Globalstarが提供
米Appleが発表したiPhone 14シリーズには、衛星経由の緊急SOS機能が搭載されている。11月から米国とカナダで提供開始する同機能は、iPhoneのアクティベーション後、2年間無料で利用できるという。
「iPhone 14」発表　衛星通信に対応、11万9800円から　「Plus」も復活
AppleがiOS搭載スマートフォンの新モデル「iPhone 14」を発表。新たに衛星通信を活用した緊急通報機能を搭載する。価格は11万9800円から。サイズの大きい「iPhone 14 Plus」も発売するが、「13」まで提供していた「mini」は販売しない。
「iPhone 14」の衛星通信について「有望な会話をした」とSpaceXのマスクCEO
て有望な会話を交わした」とツイートした。AppleがiPhone 14の新機能として発表した衛星通信による緊急SOSに関することとみられる。Appleはこの機能でGlobalstarと提携している。