米Twitterのイーロン・マスクCEOは11月18日(現地時間)、Twitterのアカウントを永久凍結されていた3人のアカウントを復活させたとツイートした。「トランプ(前米大統領のドナルド・トランプ氏)についての決定はまだだ」とも。
また、2018年に凍結したアレックス・ジョーンズ氏のアカウントの解除についても拒否した。
復活したのは、コメディアンのキャシー・グリフィン氏、精神科医で作家のジョーダン・ピーターソン氏、保守系メディアのThe Babylon Beeだ。
グリフィン氏は6日にアカウント名を「イーロン・マスク」に変えた後、永久凍結された。同氏はマスク氏が恩赦ツイートで自分の名前の綴りを間違えたことへの皮肉なのか、Instagramで「親愛なるイーロン、f**ked up, ばーか」と投稿したが、Twitter上では本稿執筆現在、まだ何もツイートしていない。アカウント名は現在「.」だ。
The Babylon Beeは凍結解除後、精力的にツイートしている。同メディアは自ら「信用できるフェイクニュース」と謳っている。
マスク氏は5月、Twitter買収で合意した後、もしオーナーになったらトランプ前大統領のアカウント凍結を解除すると語ったが、一連の凍結解除は公平なモデレーションのための評議会を設立してからにするとしていた。評議会の立ち上げが完了したかどうかは不明だ。
マスク氏はまた、「新Twitterのポリシーはスピーチ(言論)の自由ではあるが、リーチの自由ではない。否定的なツイートは表示ランクが下げられ、あえて検索しなければ表示されない」とツイートした。
否定的なツイートの非表示は2017年からある機能だ。これまでツイートに問題があるかどうかは、ユーザーの報告とAIによる検出、人間のモデレータによる判断を合わせて決定してきた。多数の従業員が退社した今、このシステムが機能するかどうか懸念する向きもある。
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