「AIお絵描きツールのMidjourneyで、アクセサリーごとにオリジナルのラッピングをしています」
輸入雑貨などのネットショップ「cordelia」を運営するブロガーのkobeniさんは、顧客向けにこんな案内を出している。ビンテージのアクセサリーを、お絵かきAIでデザインして印刷した包装紙でラッピングしているのだ。
ビンテージ……つまり中古なので、包装紙はもともとついていない。Midjourneyを使えば、イラストやデザインの技術がなくても、そのアクセサリーにぴったりのデザインの包装紙を、簡単に作ることができる。
「かわいい包装は、お客さんから喜ばれるポイントのひとつ。包装紙をアイテムごとに変えられるのは、お店のオリジナリティになっていいなあと思っています」とkobeniさんは話す。
Midjourneyで、ショップデザインの可能性も広がったという。以前は、デザインツール「Canva」を使ったり、Web上でフリーで公開されている写真やイラストなどを組み合わせ、バナー画像などを作っていた。
ただ、Canvaなどのサービスは「『いいな』と思った素材ほど課金しないと使えない」といった面も。「単体の素材ではデザインにならず、使いづらい」「そもそもニーズを満たすものがない」などの不便さもあったという。
Midjourneyなら、イメージを入力するだけでパターンをいくつも出力してくれ、その中から最適なものを選べる。「イメージした画像を10秒程度で生成できますし、ありものをつなぎ合わせるのではなく、ゼロから作るので、デザインのマッチング度がダントツで高いんです」(kobeniさん)
発想次第でさまざまな活用ができるお絵かきAI。絵画やイラストだけでなく、“デザイン”を根本から変える可能性もありそうだ。
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