ITmedia NEWS >
ニュース
» 2022年11月29日 17時35分 公開

LINE Payのコード決済に再度フォーカス 新LINEクレカが5%還元に踏み切った理由(2/2 ページ)

[斎藤健二ITmedia]
前のページへ 1|2       

高還元の行方は?

 今回、5%還元というインパクト重視の還元率を設定したLINEクレカ(P+)だが、そもそもLINEクレカは還元率で試行錯誤してきた。2020年4月に登場したLINEクレカは、初年度3%還元という高還元をうたった。初年度限定とはいえ、店舗や還元上限なく3%を還元するカードはこれまでになかった。

当時、常時3%を還元するカードは驚異的だった

 転換点となったのは2年目だ。21年5月からは還元率を2%に引き下げるとともに、LINE Payと組み合わせるチャージ&ペイは0.5%に変更した。下がったとはいえ、2%は業界最高水準の高還元だ。ただし、チャージ&ペイの還元率を下げたことで、いったんLINE Payとの組み合わせを断念したようにも見える。

 そして3年目となる22年5月からは、ついに還元率を1%に引き下げた。チャージ&ペイは引き続き0.5%還元だ。LINEアカウントへの利用通知など先進的な仕組みはあれど、高還元でユーザーを引き付けてきたLINEクレカは、他社と横並びの高還元カードに収まった。

 こうした還元(リワード)の試行錯誤を踏まえ、現在の考え方を佐野氏は次のように話す。「ユーザーは決してリワードだけでは動かない。お得さだけでなく、そうではない仕掛けも重要だ。われわれが提供していかなくてはいけないのは、自然にスムーズに使ってもらうことだ」

 LINE Payが果たすべき役割は「LINEアプリを起点とした決済送金プラットフォーム」だと佐野氏は言う。少なくとも、LINEクレカ(P+)は、4200万ユーザーが利用していながら、このところ存在感が希薄になってきていたLINE Payにとって、起死回生の一手だといえそうだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.