アドビは、ビジネスパーソン600人を対象に、日本でのPDFファイルの利用状況や、認識に関する実態調査の結果を発表した。PDFファイルには「レイアウトが崩れない」とイメージを持つ人が最も多く、PDF化した後でも加工や修正ができることを6割超が「知らなかった」と回答したことが分かった。
コロナ禍前後でのPDFファイルの利用頻度について聞いてみると、「以前より大幅に増えた」と「どちらかというと以前よりも増えた」を合わせて、47.3%が増えたと回答した。
PDFファイルに対するイメージを尋ねると、「レイアウトが崩れない」と回答した人が45.3%と最も多くなった。次いで「編集ができない」(44.2%)と続いた。「電子署名/電子契約に使える」とイメージしている人は8.7%にとどまった。
PDFファイルで、普段利用している機能について聞いてみると、「変換機能(ExcelやWord、PowerPointなどをPDFに変換する)」が57.8%で最多となった。「コメント、ノート注釈、ハイライト、スタンプの追加」(32.7%)、「ファイルの結合、分割、削除、回転、並べ替え」(31.5%)と続いた。
一方、知らなかった機能について聞いてみると、「比較機能(2つのPDFファイルを比較し、相違点や差分を確認する)」が35.0%と多く、「クラウド共有機能」(29.2%)が続いた。
運営元の不確かな無料のオンラインサービスを使用して、ビジネス資料をPDF化・編集したことがあるかどうか尋ねてみると、20代では半数以上が、全体では37.2%が「ある」と回答した。
機密性の高い文書をPDF化する際、パスワード設定や権限設定を行っているかについては、全体では「頻繁に利用している」(20.3%)、「時々利用している」(35.0%)で、合わせて利用率は55.3%となった。年代別に見てみると、20〜30代の利用率が平均よりも高いことが分かった。
また、PDF化した後でも、設定次第で第三者が後から加工や修正ができることについて、64.3%が「知らなかった」と回答したことが分かった。
調査は、仕事でデスクワークを主とし、月に1回以上PDFファイルを扱っていると回答した20〜59歳の全国のビジネスパーソン600人を対象に、インターネットで実施した。調査期間は10月21〜26日。
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