米Twitterは12月11日(現地時間)、2021年1月に米国でパイロット版を立ち上げた偽情報拡散防止対策「コミュニティノート」(立ち上げ段階では「Birdwatch」)をグローバルで展開し始めたとツイートで発表した。
コミュニティノートは、誤解を招く可能性のあるツイートに寄稿者として参加した一般ユーザーが背景情報を説明するnote(以下、ノート)を付け、そのノートを他の多数のユーザーが評価すれば、ツイートにノートがラベルのように表示されるという、コミュニティ主体の取り組みだ。
日本からも、幾つかの条件(Twitterに登録してから半年以上経過している、携帯電話番号を認証している、など)を満たせばノート寄稿者として参加できる。
コミュニティーノートのページは、ノート追加候補、新しいノートが付いたツイート、ノートが表示されたツイートの3つのタブで構成されている。このページは、ノート寄稿者として登録していなくても見ることができる。
イーロン・マスクCEOの多数のツイートにノートeがついているが、本稿執筆現在、同氏のツイートにはまだノートは表示されていない。
現在ノートが表示されたツイートには、関連性がありそうだが実は無関係な画像や古い動画をツイートの内容の裏付けに使っているようなものが多い。
米Appleの次のイベントは1月18日、というフェイク画像付きのツイートもある。
ノートは匿名で付けられる。悪意ある偽ノートを付け、それを複数のユーザーが「評価」すれば偽ノートが表示されてしまいそうだ。Twitterはそうした問題の対策として、「様々な観点を持つ十分な数の人々によって評価された場合にのみノートを表示する」としている。単なる多数決ではないという。判断に使っているアルゴリズムについてはGitHubに説明がある。
ノートを表示されたユーザーはそのノートを不服とする場合、追加の審査を要請することができる。
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