米Appleは1月17日、新型「Mac mini」と「MacBook Pro」の発表にあわせ、新チップ「M2 Pro」「M2 Max」をお披露目した。同社のハイエンドチップ「M1 Pro」「M1 Max」の後継にあたる。
M2 Proは、最大12コアCPU(高性能コア×8、高効率コア×4)に、最大19コアGPUを内蔵。メモリは最大32GBを搭載でき、帯域幅はApple M2の2倍となる200GB/sをほこる。プロセスルールは第2世代の5nmを採用する。
前世代から40%高速化した16コアのNeural Engine、ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProResエンコード/デコードなどを高速化するメディアエンジンを持ち、複数の4K/8K ProResビデオストリームを再生できるという。
M1 Proとの違いとして、高効率コアが2コア、GPUが最大3コア増加。GPUのL2キャッシュも大きくなり、トランジスタ数は20%増えている。性能も、M1 Proの10コアモデルと比較して、CPUのマルチスレッドは最大20%、GPUは最大30%高速化しているという。なお、メモリ帯域は200GB/sとM1 Proと同様のため、M2 Proは引き続きLPDDR5を採用しているものと思われる。
M2 Maxは、M2 Proをベースに強化したチップで、CPUはProと同じく12コアを搭載。最大96GBのメモリを搭載でき、帯域幅はProの2倍となる400GB/sを実現する。GPUは最大38コアに拡張されており、より大きくなったL2キャッシュも合わせ、グラフィックス性能はM1 Max比で最大30%高速になっているという。
メディアエンジンもより強化されており、M2 Maxでは、2つのビデオエンコードエンジンと2つのProResエンジンを搭載。M2 Proと比べて最大2倍の速度でビデオエンコードが可能という。その他、40%高速化したNeural EngineなどはM2 Proと同じだ。
チップのトランジスタ数はM1 Maxより100億個多い670億個。1Wあたりのパフォーマンスが引き上げられたため、バッテリーの持ちが改善しているという。Appleによると、16インチのバッテリー駆動時間はMac史上最長としている。
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