韓国Hyundai傘下の米ロボットメーカーBoston Dynamicsは1月19日、二足歩行ロボット「Atlas」が様々な障害を乗り越えて人間にツールバッグを届ける(放り投げる)デモ動画を公開した。Atlasはこれまで、ダンスしたりパルクールをしたりしてきたが、手(?)でものをつかむ動作を動画で披露するのは初めてだ。
1分20秒の動画(記事末に転載)では、3段になった足場の最上段にいる人間にツールバッグを届けるため、Atlasが木の板を運んで橋にし、ツールバッグをつかんで両手に持ったままジャンプしたり橋の上を歩いたりして2段目まで上り、そこからツールバッグを放り上げて人間に届け、その後ジャンプして地上に降りる様子を紹介している。
Boston Dynamicsは、今回の動画はパルクールなどのこれまでの動画より地味に見えるが、ロボットが実用的な操作を人間に近い速度で実行できるようにするために、制御ソフトウェアを大幅にアップデートした成果だと説明した。
例えば木の板をつかんで持ち上げるという一連の動作には、木の板のサイズ、材質、重量を検出するセンサー機能やバランスを保つ機能が必要だ。動画では、Atlasは木の板を持ったままジャンプして180度回転する。
この動画の舞台裏を紹介する動画では、Atlasがジャンプに失敗して転倒し、研究者たちに助け出されるシーンもある。
同社は四足歩行ロボット「Spot」は販売しているが、Atlasは研究専用だ。
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