そこにいたのは、「似てるけど美しい自分」50人。目の形や骨格、髪の毛のクセなどの雰囲気がおおむね再現されている一方で、アゴがシュッとし、一重の目が二重や切れ長になり、シミやシワがスッキリ消え、肌色がツヤツヤしている。これはいい。うらやましい。
AIアバター50では、リアルイラスト風の「ベーシック」、アニメ・映画風の「ファンタジー」、花をまとった「フラワー」、SF風の「サイバーパンク」、イラスト風の「スケッチ」の5種類の画風で、それぞれ10枚ずつ生成される。
SNOWのAIアバターは、相当美化されているけれど、ちゃんと私っぽい。知人に見せても「画像から誰のイメージか分かる」と言っていた。自撮り画像をAIで美しくするサービスは数あれど、特徴をとらえ、セルフイメージに近い画像を生成できるのはSNOWならではだ。
SNOWは、AIを使って顔画像をきれいに“盛って”くれるサービスとして長く使われてきた。ユーザーが納得する“盛り方”のノウハウを、このサービスに注入したのだろう。
ただ、50枚もの“自分にやや似たイラスト”の使い道は分からない。SNSに投稿して「いいね」を稼ぐことはできたが、これ一体、何に使えばいいでしょうかね……。
ちなみに若い女性の間では「メイクや髪型の参考になる」と評判らしい。他にも、SNSのアイコンにしたり、AIで描く漫画の登場人物に使ったり、といったことはできそうだ。
AIアバターは、インフルエンサーや芸能人がTwitterやInstagramに次々に投稿したことがきっかけで流行に火がついた。そこにはお金も絡んでいたようだ。
AIアバターを試しているインフルエンサーのTwitter投稿の一部には、リプライに「#Snow #PR」と書かれているものがある。新機能を出したSNOWが、インフルエンサーに有料でPRを依頼して投稿してもらったのだろう。
ただ、芸能人などが自腹で試したとみられる投稿も多い。クオリティの高さから口コミでの拡散し、流行しているというイメージが広まって、試す人が増えているようだ
気取らない自撮り写真から、似ている! と納得できる美しいイラストが生成されるのは面白い。使い道が思いつく人は、試してみる価値がありそうだ。
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