ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は2022年11月26日から2022年12月2日までの7日間について集計し、まとめた。
先週のアクセストップは、小学生の流行語ランキングの1位に「ひろゆき」こと西村博之さんの名言「それってあなたの感想ですよね」が入ったという記事だった。
小学生の間では、「友達が言い訳をしてきた時」「好きな動画チャンネルでアンチコメントを見た時」「先生や友達に『テストの点数が悪いな』と言われた時」などで使われているという。友人同士の会話で使われると、人間関係が悪化しそうでツライ……。
ところで、イラストAIのブームがここ数カ月続いている。
とくに最近、Twitterを騒がせているのは、スマートフォンアプリ「Meitu」の「AIイラストメーカー」だ。「AIのやつ」などと呼ばれることもある。
画像をアップロードすると、それを基に、AIがアレンジした画像を3種類出力してくれるというもので、アバターやTwitterアイコンなどをアップロードして“盛る”ブームが起きている。
そこで筆者も、自分のTwitterアイコンを盛ってみた。40歳ごろの写真だ。「KAN」というアーティストのCDジャケットを基にした顔ハメパネルで撮ったもの。バイオリンを弾いているかのように見える写真だ。
AIの出力結果は、すごく……すごく若くて、美人になった。バイオリンを持っている様子などもしっかり再現している。素敵な笑顔から暗い顔まで3パターンを出してくれ、表情の違いも面白い。
このアプリの“盛る”力は想像以上で、ブームが起きるのもうなずける。
そこで思いついた。子どものラクガキも、これを使えば美麗な絵になるのではないか? と。そこで、筆者の4歳の娘が、3歳ごろに描いた絵で試してみた。
まず、太いペンで描いた人の顔。
確かに“盛って”くれているが、コレジャナイ感がすごい。1枚目、2枚目は紙質や線の色が変化し、濃淡がついたり立体的になった雰囲気だ。
3枚目はとてもきれいだが、元の顔をほぼ無視して、目の中に新しい顔が現れ、顔中に花が描かれている。これはこれで美しくはある……が。
次いってみよう。スマイル顔に髪の毛がついている絵だ。
AIが描いた1枚目は、線に勢いがつき、アーティスティックになっているが、「人の絵」とは認識できていないようだ。2枚目は、元の線をベースに、桜の枝と花のような絵が描かれ、花の絵としてはとても美しい……が、何か違う。
3枚目、ついに人の顔が現れた! かわいい女の子のキャラクターだ。が、元の絵にあった目は無視され、口の部分が前髪と目になっているようだ。
最後は、某キャラクターに似た生き物のイラストだ。四角い体にとがった耳、小さな目と大きな口がついている。脇にはハートマークが2つある。
AIが描いた1枚目は、元のキャラクターの造形はほぼそのままだが、黒く塗ってある部分がなぜかアゲハチョウになった。
2枚目は元キャラクターの雰囲気を生かしながら人間のようなキャラクターに変身! 3枚目は、元の雰囲気を残した、可愛らしいキャラクターに変化した。これはかなりうまく“盛れた”といえるのではないだろうか。
3歳児のラクガキでも、AIはいろいろな解釈をして新しい絵を作ってくれる。イラストやデザインの発想を広げるのにも役立ちそうだ。
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