ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

期待の新鋭「LUMIX S5II」の実力は? パナ初の像面位相差AF搭載で価格も“がんばった”フルサイズミラーレス荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/7 ページ)

» 2023年01月28日 12時30分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 では画質はどうか。画質に関してはレンズの性能も絡んでくるのだけど、実に素直でいい。

 標準ズームレンズは20-60mm F3.5-5.6。この20mmスタートというのが画期的で、しかもそれなりにコンパクトなので使い勝手もいいのである。

 いつものガスタンクで見ると、ディテールがほどよく出ていて解像感はあるし、階調もしっかりしている。

いつものガスタンク。ピクチャースタイルはスタンダード。iダイナミックレンジはオフの設定で撮影(20-60mm 24mm 1/320秒 F11 ISO100)

 手ブレ補正も優秀で、20mmの広角とはいえ、1秒の手持ちでも全然ぶれない。

団地に挟まれた暗渠のある公園で手持ちで撮影。スペック上は5段だが実用性が高い手ブレ補正だ(20-60mm 20mm 1秒 F8.0 ISO800)

 スマートフォンがどんどん超広角カメラを搭載している現状を考えると、標準ズームの広角端が広くなるのも時代に合ってるのだなと思う。

新宿西口で高層ビル街を見上げてみた。20mmならではの広角感を楽しめる。ビルのディテール描写もよし(20-60mm 20mm 1/160秒 F8 ISO100)

 ISO感度は最高でISO51200。センサーがデュアルネイティブISO感度に対応しており、感度を上げると高感度モードに切り替わる。手動で低感度モードと高感度モードを切り替えることもでき、低感度モードはISO800まで、高感度モードはISO640からとなる。

 さらに拡張ISO感度でISO204800まで上げられる。

 高感度時の画質はというと、これがなかなかいいのである。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.