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期待の新鋭「LUMIX S5II」の実力は? パナ初の像面位相差AF搭載で価格も“がんばった”フルサイズミラーレス荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/7 ページ)

» 2023年01月28日 12時30分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 シャッター方式はオート、メカシャッター、先幕電子シャッター、電子シャッター、電子シャッター+NRから選べる。

シャッター方式を選ぶことができる

 シャッタースピードはメカシャッターと電子シャッターで最高1/8000秒だ。

 電子シャッター時のローリングシャッター歪みはS5より軽減されたということだが、高速に動く被写体を撮ると気になると思う。

 連写速度はメカシャッター時は秒7コマ、電子シャッター時は秒30コマでどちらもAF/AE追従だ。

 先ほどのダイサギの作例も電子シャッターで連写した中の1枚。電子シャッター時でもきっちり最初から最後まで(JPEGで最高200枚まで連続撮影)きっちり追従してくれた。

 ただ超高速連写時の1枚目でちょっとタイムラグがあるなど、ガチで使うには気になる点もあったので改善されることに期待したい。

追尾AFで超高速連写した中の1枚目と200枚目。きっちりピントを追ってくれてる
200枚連写した中の1枚。各駅停車しか止まらない駅を通過する特急列車(70-300mm 300mm 1/250秒 F5.6 ISO800)

 あとは電子シャッター時のプリ連写機能が付いたらうれしい。

画質は上々、高感度耐性もよし

20-60mmを装着したS5II。サイズ感もボディに合っている。写真では外してあるがレンズフードも付属する

 と、AFと連写の進化を見たところでその他をチェック。

 上面から見ると、ファインダー部が前に少しでっぱった点を除けば、S5と同じ。

 グリップはほどよい深さで握りやすく、シャッターボタンの回りに前ダイヤルがあり、その後ろに、WB・ISO・露出補正(露出補正は単独で電子ダイヤルに割り当てることもできる)がある。この3つのボタンは微妙に高さが変わっているほか、ISOボタンには前後に小さな突起があり、手探りでボタンを探し当てられる。

 右手でグリップしたまま可能な限り様々なコントロールを可能にしようというメッセージが感じ取れてよい。

上面から。左肩にドライブモードダイヤル。右に撮影モードダイヤル。WB、ISO、露出補正と3つ並んだボタンと赤い録画ボタンが特徴だ。

 左肩にはドライブモード。静止画、連写が2つ、ハイレゾショット、セルフタイマーなどがある。

 ハイレゾショットは手ブレ補正機構を使い連写+合成で最高で9600万画素(12000×8000ピクセル)の画像を生成できる機能だ。

 EVFは約368万ピクセルに上がり、より高精細になった。

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