メディアはSDカードのデュアルスロットだ。
と、静止画関連の機能・性能を見てきたが、実のところパナソニックは以前から動画に力を入れており、S5IIもそれは同様。動画時の電子手ブレ補正を考えるとレンズはより広角なものが必要になるわけで、20-60mmが標準ズームレンズなのもその文脈で捉えるべきかもしれない。今回はより効果が大きい手ブレ補正ブーストも搭載されたので20mmスタートであるメリットがより大きくでるだろう。
長時間の動画撮影も可能なよう、ファンまで内蔵している。
像面位相差AFになったことで動画撮影時のAFも安定するようになったため、動画ユーザーへもおすすめだ。
初の像面位相差AF搭載機だからか、ちょっとこなれてない面も見受けられ、動きものが得意というレベルまでは達してないが、今回は発売前の機材でもあり、改善される可能性もあるので細かくは言及しない。
レンズに関しては、ラインアップがもうちょっと欲しいところではあるが、Lマウントアライアンスに参加しているシグマの豊富なLマウントレンズを使うことができるので十分だ。
そしてこの性能のカメラがレンズキットで30万円を切るのだ。操作性や写りの素直さや安定感を考えると、静止画も動画も撮りたいというエントリーユーザーや扱いやすいミドルクラス機を求める人にすごく魅力的である。
なお、S5IIに加えて、「S5II X」も控えている。こちらは動画作品をガチで録りたい人に向けたカメラで、ライブ配信やProRez記録などにも対応。撮影時に徹底的に目立たなくなるロゴも真っ黒というステルスな仕様である。発売は6月の予定だ。
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