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古い一眼レフが趣のあるデジカメに 製品版になった「デジスワップ」の進化っぷり荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/5 ページ)

» 2022年09月17日 09時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 2022年春、古いフィルム一眼レフカメラにiPhoneを合体して撮影できるようにしちゃおうという、なんともユニークでおかしな製品「デジスワップ」を以前紹介したけれども、開発中だったアレがほぼ製品版に進化したというので再度挑戦してみたのである。

デジスワップを使って撮影中の図。カメラはニコン「FE」

 前回の開発中バージョンは画質にちょいと難があったのだが、今回はちょいとレベルアップしていたのだ。前回のレビューと重複するところはなるべくあっさりとすませつつ、進化点を見ていきたい。

こんな風にファインダーを覗いて撮ったものがiPhone記録されるのが面白い、ってのが前回の話だった

 実は、画質が格段に上がりつつ、一願レフのレンズならではの味を楽しめる撮影モードが用意されたのである。

カメラやiPhoneの機種に合わせてパーツを組み上げる

 きちんとパッケージングされて届けられたデジスワップ。シンプルな箱がよい。

 早速組み立てるところから始める。

シンプルにまとめられたパッケージ。この中に必要なパーツが入っているのである
いくつかのパーツを説明書に従って組み上げるところからはじめる。工具は付属する(小さな六角レンチ)

 デジスワップの理屈は非常に簡単だ。

 カメラの裏蓋を外し、フィルムの代わりにiPhoneを置くのである。

 もちろん、フィルムの位置にただiPhoneのカメラを持ってきても何も……は言い過ぎだけど、写真として成り立つようなものは撮れない。カメラはフィルム面にピントが来るように設計されているからである。

 そこでデジスワップではフィルム面に半透明のスクリーンを置き、そこに投影した画をiPhoneで撮影するという構造をとっている。

 こんな感じである。

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