これは1971年に発売された初代OM。もともとM-1という名前だったが、ライカ社から製品名変更の申し入れがあり、途中からOM-1に名前が変わったのである。
つまり、M-1こそが最初の最初なのだ。
フィルム巻き上げレバーのプラスティック部が劣化して撮れちゃってたりするけれども、ちゃんと動作はするので、デジスワップをこちらに付け替えてみた。
サイズがちょっと違うのでそれに合わせて少しだけ調整。
M-1にZUIKO 50mm F1.8を装着して撮ったのがこちらだ。
というわけで、手元に古いMF時代の一眼レフ(ニコンのFMとかオリンパスのOM-1とかキヤノンのAE-1とか)が転がってて遊んでみたいという人に。
ライカ用のアダプターもあるので(三脚穴がボディの端にあるので、そのままではつかないのだ)、そういうレンジファインダーカメラでもいけそうである。
おすすめは標準から中望遠くらいのレンズを付けて、開放あるいはそれに近い絞り比較的近距離のものを撮ること。iPhone単体では撮れない写真を撮れるのだ。
そこまでするなら、ミラーレス一眼にマウントアダプターを介してオールドレンズを付けて古いレンズの写りを楽しむ方が安く済んで写りもしっかりしてていいんじゃない? となるし、まあその通りではあるのだけど、デジスワップで撮った方がより古さを感じる(スクリーンを介してるせいだろう)、デジスワップで撮るとそのままiPhoneのフォトライブラリに記録されるのでその場でさっとシェアできる、さらにわざわざカメラの裏蓋外してメカをくっつけてまでiPhoneで撮るという無駄感が良い、などなどデジスワップならではのじわじわくる面白さがあるのだ。
そういう趣味性が強い、というか趣味性100%なガジェットなので、かけた手間暇に見合ったクオリティが得られるかとか、そういう損得を考えちゃいけないのである。ムリにレンズとカメラのボディを流用してiPhone単体では撮れない写真を撮ろう、あるいはムリに古いカメラとレンズを使ってやろうというのを楽しみつつ、うまくいくと印象的な21世紀のスマホとは思えない写真を撮れるってのが面白さだ。
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