撮影モードは2つ。1つは前回の試作品でためした、カメラのシャッターと連動して撮影できるモード。
まずは従来の撮影モード(Camera shutter linked mode)から。
これの仕組みはシンプルだ。
iPhoneのカメラ側は4Kの動画モードで常時動いており、カメラ側のシャッターを切った瞬間、光がiPhoneのカメラに当たるのでそれを検知してその瞬間をキャプチャーするのである。だから16:9の画像として記録される。
このアナログな操作でiPhoneに写真が撮れるってのがマニアックで面白いわけである。
ただ、投射スクリーン越しだから原理的に少し暗くなり、ディテールの描写やコントラストも弱くなるし、動画モードでスタンバイ中に一瞬入ってきた光をぱっと捉える形になるのでクオリティが安定しない。
それが味といえば味だけど、レトロなトイカメラに安いフィルムを入れて撮ったような雰囲気になるのを良しとしない人もあろう。
そこで画質向上のために新しい撮影モードが追加された。
撮影は全部iPhoneでやっちゃおうという「iPhone Shutter mode」だ。
このモードでは、カメラ側は「iPhone用レンズアダプター」の仕事に徹する……と思うと分かりやすい。
カメラ側のシャッタースピードはバルブにしてシャッターを開きっぱなしにし(シャッターをロックできるケーブルレリーズがあると便利)、iPhoneの画面を見ながらフォーカスを合わせ、必要な絞りを調節して撮影する。
これだとiPhoneの画面でフォーカスを追い込めるし、露出や画作りは全部iPhoneのカメラ機能任せで、iPhoneならではのコンピュテーショナルフォトグラフィーが働いてくれるし、1200万画素で撮れるし。
撮った写真で見比べてもらえると一番分かりやすい。かなり違うでしょ。
なかなかいい具合なのでこのモードで何枚か撮ってみたい。
レンズはAF Nikkor 50mm F1.4だ。
まずは招き猫群。
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