「Apple M2」と「Apple M2 Pro」を搭載した新型「Mac mini」が2月3日に発売となる。先行してM2 Proを搭載した試用機を借りる機会があったので、本体やパフォーマンスなどを中心にレビューをお届けしよう。
M2搭載モデルは、従来のM1搭載モデルの正常進化と捉えていいが、M2 Pro搭載モデルの登場はうれしい。8K映像を7ストリーム同時に扱うことができる「Mac Studio」ほどの高性能はいらないが、M1では物足りない……というユーザーは少なくないはずだ。
多くの動画編集ユーザーや、エンジニア、フォトグラファーなどはここに当たるのではないだろうか?
無印M1は、性能もさることながら、ポート数(Thunderboltポート×2)や接続可能ディスプレイ数に制約(6K出力+4K出力の2枚)があるという問題があった。ディスプレイ枚数はM2でも引き続き2枚までだ。
多くのSSDやディスプレイ、カメラなどの機材を接続したいユーザーにとっては、不便だ。
その点、M2 Pro搭載モデルならThunderboltは4ポート、ディスプレイも最大で2台のThunderbolt接続6Kディスプレイと1台のHDMI接続6Kディスプレイを接続できる。8K出力も可能だったり、M2搭載モデルとは拡張性に大きな差があるのだ。
これだけの性能を持ちながら、最廉価モデルは18万4800円(10コアCPU、16コアGPU、16GBユニファイドメモリ、512GBストレージ)と、円安のおかげで高価になりがちな昨今、「リーズナブル」と言える領域に留まっている。いや、M2 Proの圧倒的性能を考えると“素晴らしいコスパ”と言っていいと思う。
ちなみに、同時に発売された同じスペックのMacBook Proは28万8800円。可搬性の獲得に10万4000円がさらに必要というわけだ。MacBook Proを購入しても、外付けディスプレイに接続し、ほとんど外に持って出ることはない……という人なら、このM2 Pro搭載のMac miniはかなり良い選択肢ではないだろうか?
もちろん、Mac miniには外付けディスプレイと、マウス、キーボードなどが必要だが、このマシンを必要とするレベルのユーザーなら、それらはすでにお持ちだろう。
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