さて、お借りしたMac miniは、性能の高いM2 Pro搭載モデル。12コアCPU、19コアGPU、16GBユニファイドメモリ、1TBストレージを搭載していた。ユニファイドメモリとストレージはまだ増強する余地はあるが、CPU/GPUのコア数において最上位となるモデルだ。価格は25万4800円。
さっそくいくつかのベンチマークテストにかけみる。ひとつの基準として2022年6月に発売されたM2搭載のMacBook Airと比較しよう。同じチップを搭載したMac miniの参考にもして欲しい。
まず、非常に一般的なGeekBench 5。CPUのシングルコアは1948。マルチコアは15128。参考までにMacBook Airをテストしてみるとシングルコアが1905、マルチコアは8942。コア単体の数値は変わらないが、チップセット全体では約1.7倍のスコアとなっている。
コア数は10コアと12コアだが、高性能コアが4個から8個に増えているので、その影響だ。これはかなりの性能差だといえるだろう。
GPUスコアは、Open CLが45235、Metalが51649。M2 MacBook Airがそれぞれ 27580、31386だったから、それぞれ約1.64倍、約1.65倍に向上している。コア数は10コアから19コアになっているので、もっと性能向上してもいいはずだが、ベンチマークテストで生かし切れていない部分があるのかもしれない。
Cinebench R23でも、CPU性能はM2 MacBook Airに対して約1.84倍となっており、ほぼ高性能コアの個数の増加に見合った結果となっている。
GPU性能をテストする3D Mark Wild Life Benchmarkでは、M2 Pro搭載Mac miniのスコアは12992に対して6841で、1.9倍とこちらもほぼGPUコア数の増加に準じたものとなっている。
また、SSDの性能を計測するBlackMagic Disk Speed Testで、Read/WriteがそれぞれM2 Pro搭載Mac miniは6181.7MB/s、5022.9MB/sと非常に速いSSDを搭載している。M2 MacBook Airが3235.3MB/s、2760.5MB/sなので、それぞれ約1.91倍/約1.84倍となっており、SSDもチップセットの性能差を生かす、高性能なものが搭載されていることが分かる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR