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「M2 Pro」を授かった新「Mac mini」をチェック 気になるM2とのパフォーマンス差は?(3/4 ページ)

» 2023年02月02日 01時00分 公開
[村上タクタITmedia]

いずれのテストでもコア数に応じた高性能を発揮

 さて、お借りしたMac miniは、性能の高いM2 Pro搭載モデル。12コアCPU、19コアGPU、16GBユニファイドメモリ、1TBストレージを搭載していた。ユニファイドメモリとストレージはまだ増強する余地はあるが、CPU/GPUのコア数において最上位となるモデルだ。価格は25万4800円。

 さっそくいくつかのベンチマークテストにかけみる。ひとつの基準として2022年6月に発売されたM2搭載のMacBook Airと比較しよう。同じチップを搭載したMac miniの参考にもして欲しい。

今回のM2 Pro搭載のMac miniと、M2搭載のMacBook Airを比較してみた。MacBook Airは8コアCPU、10コアGPU、16GBユニファイドメモリ、1TBストレージのモデル。

 まず、非常に一般的なGeekBench 5。CPUのシングルコアは1948。マルチコアは15128。参考までにMacBook Airをテストしてみるとシングルコアが1905、マルチコアは8942。コア単体の数値は変わらないが、チップセット全体では約1.7倍のスコアとなっている。

 コア数は10コアと12コアだが、高性能コアが4個から8個に増えているので、その影響だ。これはかなりの性能差だといえるだろう。

 GPUスコアは、Open CLが45235、Metalが51649。M2 MacBook Airがそれぞれ 27580、31386だったから、それぞれ約1.64倍、約1.65倍に向上している。コア数は10コアから19コアになっているので、もっと性能向上してもいいはずだが、ベンチマークテストで生かし切れていない部分があるのかもしれない。

 Cinebench R23でも、CPU性能はM2 MacBook Airに対して約1.84倍となっており、ほぼ高性能コアの個数の増加に見合った結果となっている。

 GPU性能をテストする3D Mark Wild Life Benchmarkでは、M2 Pro搭載Mac miniのスコアは12992に対して6841で、1.9倍とこちらもほぼGPUコア数の増加に準じたものとなっている。

3D Mark Wild Life BenchmarkはGPU性能を計測する。iOSアプリなので、iPhoneやiPadとの性能比較も可能

 また、SSDの性能を計測するBlackMagic Disk Speed Testで、Read/WriteがそれぞれM2 Pro搭載Mac miniは6181.7MB/s、5022.9MB/sと非常に速いSSDを搭載している。M2 MacBook Airが3235.3MB/s、2760.5MB/sなので、それぞれ約1.91倍/約1.84倍となっており、SSDもチップセットの性能差を生かす、高性能なものが搭載されていることが分かる。

SSDもMacBook Airよりかなり高速なものが搭載されている。M2搭載のMac miniのSSDはどうなのか気になるところ。

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