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“Kiss”の名が付かない「EOS R50」、いい感じにKissだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/6 ページ)

» 2023年02月18日 09時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 重要なのは「EOS R6 II」で採用された「自動被写体検出AF」だ。自動的に人物・動物・乗り物を検出してくれるこの機能はエントリー向けでこそより生きてくる。

自動的に被写体を選択する機能がエントリー機にもきた

 特に、シーンインテリジェントオートと自動被写体検出の相性が素晴らしい。

 初めてデジタル一眼を買う人はまずこのポジションからはじめるわけだが、もうずっとこれだけでいけちゃうんじゃないかというくらい。

 人物でも猫でも乗り物でもシーンインテリジェントオートのままでOk。

 メインの被写体を見つけるとそれに応じたセッティングや画作りをしてくれる。

 例えば逆光のシーンでもシーンインテリジェントオートだと被写体に合わせて露出を決定してくれるので、絞り優先オート時とはこれだけの差が出る。

上が絞り優先AE(被写体検出はあり。露出補正などはなし)。下がシーンインテリジェントオート。人物を見つけると自動的にそこにフォーカスが合う
逆光でポートレート。シーンインテリジェントオートは賢いのでエントリーユーザーにちょうどいい(18-45mm 45mm 1/200秒 F6.3 ISO640)

 さらに、望遠ズームレンズを装着して電車を狙ってみた。自動検出に「電車」は含まれていないが、シーンインテリジェントオートのままでも問題なく追求してくれた。

軽量の望遠ズーム55-210mm。F5-7,1を装着
東急世田谷線の招き猫ラッピング車両がやってきたのでシーンインテリジェントオートで。シャッタースピードも速めになった(55-210mm 146mm 1/640秒 F7.1 ISO250)

 バリアングルモニターを開いてひっくり返すと画面に自分撮りモードボタンが現れる。それをタップすると自分撮りモードに切り替わり、タッチパネルだけで基本操作ができたり美肌機能をかけたりできるのだ。

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