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待望の軽量フルサイズ、キヤノン「EOS R8」の良いところ、残念なところ荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/6 ページ)

» 2023年02月21日 18時15分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 背面の構成はEOS RP系。マルチコントローラーやサブ電子ダイヤル1がない分シンプルだが、マルチコントローラーはAFフレームの移動で便利なので欲しかったか。

背面はEOS RPゆずりのシンプルさ。エントリーモデルっぽい。画面はシーンインテリジェントオート
モニターは伝統のバリアングル式。画面は絞り優先AEモード

 正面から見るとファインダー部の出っ張りが小さいなど実にEOS RPらしい。

正面から。大きなマウントにフルサイズセンサー(手ブレ補正なし)が目立つ

 残念なのはボディ内手ブレ補正がないこと。上位モデルとの一番大きな違いはそれだ。

 ただイメージセンサーはEOS R6 MarkIIと同じ約2420万画素で映像エンジンは「DIGIC X」と、バリバリの最新モデルと同じなのである。そこがミソだ。

 特にEOS RPからの進化を感じるのはAF。EOS RPのAFは速度も速くなく被写体検出も人物だけで全体にイマイチだったが、R8はR6 Mark IIゆずりで、AFは賢いし速いしサーボAF時もしっかり追従してくれるし被写体検出AFも搭載である。

 人物・動物・乗り物を自動検出してくれる自動被写体検出AFも持っている。エントリーモデルにこそ必要な機能だ。

被写体自動選択はEOS Rシリーズのデフォルト機能になりそう
黄色が鮮やかな東急世田谷線を望遠で自動被写体認識で狙ってみた。サーボAFで追い続けて一番良いタイミングで撮れる(24-240mm 240mm 1/800秒 F6.3 ISO100)

 もちろん、瞳AFも動物AFも素晴らしいデキ。手ブレ補正機構を内蔵する85mm F2 MACROで撮ってみた。

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