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待望の軽量フルサイズ、キヤノン「EOS R8」の良いところ、残念なところ荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/6 ページ)

» 2023年02月21日 18時15分 公開
[荻窪圭ITmedia]

メカシャッターは弱いが電子シャッターは秒40コマ

 連写性能もEOS R6 Mark IIゆずり。ただし、メカシャッターは電子先幕のみで最高で1/4000秒どまりで、連写も最高で秒約6コマとR6 Mark IIの半分だ。

 電子シャッターにすると最高1/16000秒で連写は秒約40コマとR6 Mark IIと同じ超高速連写が可能となる。電子シャッター時のローリングシャッター歪みはR6 Mark IIと同等なのでそこそこ実用的だ。

 ISO感度も最高でISO102400と超高感度に対応(拡張ISO感度でISO204800まで上げられる)。EOS RPがISO51200以上は拡張ISO感度だったことを思うと、かなり上がっている。高感度時の画質もいいので、シャッタースピードも上げやすい。

 試しにうちの黒猫と遊びながら超高感度で撮ってみた。室内でも動く猫を撮るときはシャッタースピードを上げたいわけで、ISO102400まで上げて動きを止めてみたのだ。さすがにここまであげるとノイズはのってくるけど、室内でもこんな瞬間を捉えられるのはさすがだ。

左手で猫と遊びながら右手で撮った図。AFは自動被写体検出でFVモード。被写体ブレしないようISO102400で撮ってみた。これはさすが(24-50mm 40mm 1/400秒 F6.3 ISO102400)

 このとき使ったのはEOS R8とともに発表された24-50mmの小型超軽量レンズ。実に軽くて小さい(約210g!)のだが、F4.5-6.3といささか暗め。さらにマウントも金属じゃない。

EOS R8と新しい24-50mm。小型軽量の標準ズームレンズで広角から標準域をサポートする

 EOS R8をより軽くコンパクトなシステムにするために用意された廉価なレンズなのだ。軽くてコンパクトだからこそ左手で猫と遊びつつ右手だけで撮れるわけで、それはそれでありかな、とは思う。24mmスタートと広角にも強いお手軽標準レンズという感じだ。

沈胴式の軽量ズームレンズ。手ブレ補正スイッチ付きだ
「鬼太郎ひろば」にボルダリング仕様のぬりかべ(ぬりかべクライミング)があったので遊んでみた。より高く見えるよう24mmで、モニタを開いてローアングルで(24-50mm 24mm 1/80秒 F5.0 ISO100)

 次はいつもの夜景。シーンインテリジェントオートモードで撮影したところ、ISO25600まで上がりシャッタースピードは1/60秒。少しシャッタースピードを速めに維持する傾向かも。

 なお、R50で新しく搭載されたシーンインテリジェントオート時の各種アシスト機能は採用しなかったようだ。

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