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待望の軽量フルサイズ、キヤノン「EOS R8」の良いところ、残念なところ荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/6 ページ)

» 2023年02月21日 18時15分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 「EOS R5/R6」以来、どんどん進化して完成度が上がっていくEOS Rシリーズにあって取り残されていたのが、初代「EOS R/RP」の2機種だ。そろそろリニューアルすべきと思っていたのだが、とうとうそれがかなったようである。「EOS R8」の誕生だ。

フルサイズEOS Rの新エントリーモデルEOS R8。EOS RP系のデザインで非常にコンパクト。直販価格はボディのみで26万4000円

 「EOS R5」と「EOS R6」がフルサイズで、「EOS R7」がAPS-Cサイズで、EOS R8がフルサイズで「EOS R10」がAPS-Cサイズってのは入り乱れて分かりにくいと一瞬思ったけど、「カメラのランク」と思えばいい。

 EOS R7はAPS-Cサイズだけどある程度カメラを自分でコントロールして撮りたい人向けで連写に強い高性能なモデル。EOS R8はフルサイズだけどエントリー向けで気軽にフルサイズを楽しみたい小型軽量機という位置付けなのだ(たぶん)。

 よって、そんなR8はどこがどうエントリー向け(キヤノンのWebサイトではエントリーモデルじゃなくてミドルクラスモデルだが)でどこがどう進化したのかに注目しつつ見ていきたい。

 なお、今回は発売前の最終バージョンではない機材を試用しているのでご了承ください。作例も縦横半分のサイズになっております。

「EOS R6 Mark II」の高性能を受け継いだR8

R8のパネルが埋め込まれたボディ。ファインダー部の出っ張りが小さいところがEOS RP似だ

 EOS R8はEOS RPの後継モデルといっていいデザインでコンパクトで軽い。フルサイズのEOS Rでもっとも軽量だったRPよりさらに24g軽くなってる。

 上面から見ると、EOS RPゆずりの薄さではあるものの、操作系はEOS R6 Mark IIとほぼ同じだ。

上面は薄くなったEOS R6 MarkIIという感じ。右肩に電源スイッチがくる
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