タンク式食器洗い乾燥機の登場は、中国の国内市場で食器洗い乾燥機の普及が進んだことが背景にある。16年頃より普及が広がり、21年の中国での売上高は99億6000万元(約1181億円)市場になっているという。中国でも中心はビルトインタイプや水栓付きの卓上型などだが、水道工事ができない場所でも使うためにタンク式が誕生。それが日本市場にも入ってきたというわけだ。
16〜21年の中国食器洗い乾燥機市場の売上高。中国の調査会社All View Cloudが発表した合計データによると、21年の中国国内市場の食器洗い機の小売売上高は99億6000万元。小売台数は195万2000台に達するなど、日本の2倍以上の市場がある(出典:中商産業研究院、2021年中国洗碗机行業運行情况分析)水栓工事が難しい賃貸住宅などで食器洗い乾燥機を置くとなるとこのタンク式しか選択肢はない。長く、卓上式食器洗い乾燥機を手掛けてきたパナソニックも21年に同社初となる「タンク式卓上食器洗い乾燥機(NP-TSP1)」(実勢価格8万8110円)を発売。奥行き約290mmで、設置性が高く、スペースのない場所にも設置できる点で注目を集めた。
今回登場したSOLOTAはそんな卓上型食器洗い乾燥機の新しい選択肢だ。
現在パナソニックが販売している卓上型食器洗い乾燥機。左から、2段式で40点の食器を収納できる「NP-TZ300」(実勢価格10万4970円)。初のタンク式となった「NP-TSP1」、コンパクトボディで食器18点が洗える「プチ食洗NP-TCR4」(実勢価格4万3280円)、そして今回のSOLOTAの4モデル
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