国土地理院は3月28日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する人工衛星「だいち2号(ALOS-2)」のデータを活用した全国の地表の変動分布図をWeb地図サービス「地理院地図」で公開した。
だいち2号が8年間かけて取得したSAR(合成開口レーダー)の観測データを元に作成した多数の「SAR干渉画像」を統計的に処理することにより、微少な地表の動きとその時間変化を捉える「干渉SAR時系列解析」の解析結果をまとめたもの。火山活動や地盤沈下などによる地表の変動の広がりを確認できる。
地理院地図の「地図の種類」メニューから「トップ」>「基準点・地磁気・地殻変動」>「干渉SAR」>「時系列解析」>「全国」を選択し、表示させたい解析結果を選ぶと地図上に干渉SAR時系列解析で得られた変位速度が表示される。
この変動情報は測量基準の維持管理や、地盤沈下調査などの空間分解能の向上につながるため、国土地理院は変動情報を用いた測量マニュアルの整備などにより利用拡大を進めていく方針。今後も新規の観測データを含めて解析を行い、変動分布図を更新する予定だ。
この記事は、地図と位置情報のニュースを中心とした情報サイト「GeoNews」から転載、加筆したものです。URLはこちら。
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