フェイクシャツのサイズは40〜46まであったが、目安が分からなかったので中間である43サイズで購入した。フェイクシャツの両肩には腕を通せるひもがあり、弟は着る際に「若干サイズが小さい」と話したが、それでも無事に腕を通し、ボタンを締め着用することができた。実際に着てもらった様子は以下の通りだ。
フェイクシャツを着た様子を見ると、明らかに布面積が足りていない。正面はもちろん、背面も布は足りておらず、腹部や腰が丸出しの状態になる。そのフォルムはシャツというより、よだれかけの方が近い。そしてここからが肝心である。フェイクシャツの上にジャケットを着ても本当に問題がないのだろうか。弟に私物のジャケットを着せてみた。
ジャケットの前ボタンを留めてみると、通常のシャツを着た状態と変わらないように見える。当たり前だが背面も隠れて違和感はない。一方、前ボタンを外してしまうと腹部が丸出しの状態になった。これはつまり、前ボタンを留めさえすればフェイクシャツはWeb会議で使っても問題ないということではないだろうか?
念のため、Google Meetを使ってWeb会議を開いてみた。Web会議に出席する弟の姿は、普通のシャツとジャケットを着たビジネスルックに見え、誠実な印象を受けた。少なくともモニターからではジャケットの下に着ているのはフェイクシャツだとは分からなかった。一方、カメラが下を向いたり、腕を上げたりすると肌が露になってしまうため、動くときには注意を払った方がいいだろう。
以上の検証からフェイクシャツは、ジャケットの下に着るのであれば問題なく運用できると判断できる。もうすぐ新年度が始まり、新たな環境に身を置く人も多いだろう。もしジャケットとワイシャツを着てWeb会議することがある場合、暑くてシャツは着てられないと悩んでいるのであれば、フェイクシャツも考慮していいのかもしれない。
ちなみにこのフェイクシャツ、商品ページにはメーカーなどの説明はない。届いた商品にも作り手に関する記載は見られなかった。楽天市場で同商品を販売する「靴下プレミアム」というショップにメーカーはどこか尋ねてみたものの、31日時点で回答はない。
そしてここからは記者の私信になるが、記事掲載日の3月31日は弟の26歳の誕生日となる。弟よ、誕生日おめでとう。これからの1年が有意義なものになるように祈っている。そして、よりによって誕生日当日にこんな記事を掲載してしまう兄をどうか許してほしい。
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