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2022年度にさよならバイバイ 「ミライアカリ」「スクフェス」「GYAO!」「PHS」 今日で別れを告げるものたち

» 2023年03月31日 16時34分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 今日3月31日で、2022年度が終了する。土日を挟み、週明け月曜日から新たな環境に身を置く人も多いと思う。新生活にドキドキやワクワクし、不安を抱えている人もいるかもしれない。一方で、23年度を迎える前に別れを告げる者たちも存在する。この記事では過去にITmedia NEWSで取り上げたものから6つ紹介する。

VTuber「ミライアカリ」、引退へ 原因は運営との“価値観のズレ”

 バーチャルYouTuber(VTuber)「ミライアカリ」さんが3月31日をもってVTuber活動を引退する。ミライアカリさんは引退の理由について「私と運営さんとの間の価値観のズレが原因」と説明している。

 ミライアカリさんは17年10月に活動を始めたVTuber。VTuber黎明期から活動していたことから、一部のファンからは「VTuber四天王」の1人と呼ばれている。ミライアカリさんは31日午後8時から最後の生配信を実施する予定。YouTubeチャンネルは4月以降も残り続けるという。

VTuberのミライアカリさん(公式Webサイトから引用

(関連記事:VTuber「ミライアカリ」、3月31日で引退へ 原因は運営との“価値観のズレ” 「本当は続けたかった」

ラブライブ!「スクフェス」がサービス終了 4月には後継アプリをリリース

 ブシロードが提供するスマートフォン向けゲームアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(スクフェス)のサービスが3月31日で終了する。同ゲームは13年4月から提供していたスマートフォン向けリズムアクションゲーム。ブシロードの他、KLabもゲーム開発に参加している。

 同社らはスクフェスの後継アプリとして「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2 MIRACLE LIVE!」の開発を進めており、4月15日からサービス提供を始める予定としている。

公式Webサイトから引用

(関連記事:“スクフェス”3月いっぱいでサービス終了へ 「ラブライブ!」のスマホ向け音ゲー 今後は後継アプリに注力

動画配信「GYAO!」、18年の歴史に幕

 Zホールディングス(ZHD)傘下のヤフーが手掛けている動画配信サービス「GYAO!」が3月31日午後5時でサービス提供を終了する。前身となったUSENの「GyaO」を含めると、18年の歴史に幕を下ろすことになる。

 GYAO!は、05年にUSENが開始した無料ネット放送サービス「GyaO」としてスタートし、14年にサービス名を「GYAO!」にリニューアルしていた。ZHDは動画領域の整理を進めており、今後はリソースをLINEの縦型ショート動画「LINE VOOM」に集約する。また、ZHDはTVerとの連携も発表しており、今後さまざまな企画を展開していくという。

「GYAO!」「GYAO!ストア」「トレンドニュース」は3月31日に午後5時に終了

(関連記事:「GYAO!」も終了へ 「LINE LIVE」と同時 ショート動画「LINE VOOM」に資源集中

最後のPHSサービスが終了 28年続いた歴史に終止符

 ワイモバイルの法人向けPHSサービス「PHSテレメタリングプラン」が3月31日で終了する。これにより、内線を除く全てのPHSサービスが完全終了に。28年の歴史に幕を下ろす。

 PHSサービスは95年、NTTパーソナル、DDIポケット(後のウィルコム、現ワイモバイル)、アステルが提供を始めた。一時期は契約数が700万件を突破するなど人気を博したが、携帯電話の通信高速化や機能向上などにより契約数は徐々に減少。NTTドコモは08年にサービスを終了し、ソフトバンクも個人向けサービスは21年に終了していた。

19年に発表したPHS終了に関する声明

(関連記事:PHSサービス、きょうで終了 法人向け含め 28年の歴史に幕

「アイドルマスター シンデレラガールズ」 11年の歴史にピリオド

 31日よりも一足早く、サービスを終えたものも2つ紹介する。

 バンダイナムコエンターテインメントは3月30日、ソーシャルゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」のサービスを終了した。同日、Twitterにはサービス終了を惜しむ声が次々に投稿され「モバマス」がトレンド1位に。ユーザーからは「たくさんの思い出ありがとうございました」「長い間運営お疲れさまでした」などの感謝のコメントが寄せられた。

 同作品は、バンダイナムコエンターテインメント(旧:バンダイナムコゲームス)とCygamesが共同開発したソーシャルゲームで、DeNAが提供する「Mobage」にて11年11月28日にサービスを開始。「モバマス」「デレマス」などの愛称で親しまれていた。

公式Webサイトから引用

(関連記事:「モバマス」3月30日でサービス終了 11年の歴史に幕 Twitterトレンド1位に

LINEのAIスピーカー「CLOVA」、音声操作が不可に ただのBluetoothスピーカーに

 LINEは3月30日、音声アシスタント「CLOVA」の音声操作機能「CLOVA Assistant」のサービスを終了した。以降、CLOVAを搭載したスマートスピーカーは音声による操作を受け付けなくなる。スマートスピーカーとしては使えないが、CLOVA Assistantの終了前に設定していた場合、Bluetoothスピーカーとしては利用できるという。

 LINE CLOVAは17年に登場。「CLOVA WAVE」を皮切りに、「CLOVA Friends Dock」「CLOVA Friends」「CLOVA Friends Mini」「CLOVA Desk」などのスマートスピーカーが登場したが、法人などへのSaaS分野に注力するため、22年10月末で端末販売を終了していた。

LINEの音声アシスタント「LINE CLOVA」対応デバイスたち

(関連記事:LINEの「CLOVA」3月30日に終了 スマートスピーカーは音声操作不可に 購入1年未満なら返金へ

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