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自転車ヘルメット努力義務化、ロボット公道走行──4月から変わるアレコレたち 新ルールをひとまとめ

» 2023年04月03日 12時52分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 4月を迎え、新年度(2023年度)が始まった。1日から新たに始まった制度や規制などもある。生活の上でも、ビジネスの上でも新たに把握しておかないといけないことは多く、知識のアップデートが必要だ。本記事では、ITmedia NEWSで掲載した記事を基に、国や自治体による新制度・ルールのうちITに関するものをまとめる。

ロボットが公道を走行可能に

 4月1日の改正道路交通法施行により、自動配送ロボットが公道を走れるようになった。条件を満たしたロボットは歩道や路側帯、道路の右側を走行可能に。ただし歩行者がいる場合は進路を譲らなければならない。

 対象となるロボットは、長さ120cm、幅70cm、高さ120cm以下かつ、電動で、時速6kmを超えないもの。鋭利な突出部がないことなども条件に含まれる。ロボットを走行させる事業者は管轄の公安委員会への届け出が必要だ。

参考記事:ロボットが公道を走行できるように 4月1日から 交通ルールは歩行者同様

自転車利用時のヘルメット着用が努力義務化

 同じく改正道路交通法施行により、全ての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化した。街中などで自転車を借り、好きな場所で返却できる「シェアサイクル」サービスの利用者ももちろん対象になる。努力義務なので罰則などはないものの、各自治体や警察などはヘルメットの着用を呼び掛けている。

参考記事:自転車ヘルメット努力義務化、4月1日から シェアサイクルの対応はどうなる?

都立の工業高校が「工科高校」に

 東京都教育委員会は、都立の工業高等学校15校の名称を変更。全て「工業高等学校」の部分を「工科高校」にした。例えば、「都立墨田工業高等学校」は「都立墨田工科高等学校」になる。

 IT学習の充実や、企業との連携などを深めることで、時勢に則した人材育成を強化するプロジェクトの一環。今後は学科の改編なども進めるという。

参考記事:都立の工業高校は「工科高校」に、来春から

NHK、受信料未払いに割増金

 NHKは放送受信規約の一部を変更。正当な理由もなく受信料を支払わなかったり、不正に受信料の支払いを免れたりした際に、受信料に加え、その2倍に相当する割増金を請求できる制度を追加した。

 不正に受信料の支払いを免れた場合は、支払わなかった受信料に加え、その倍額に当たる割増金を請求する可能性があるという。

 テレビなどの受信機を設置したときに求める放送受信契約についても期限を設定。これまでは「遅滞なく」としていたが、4月以降は設置の翌々月の末日までとする。正当な理由なしに放送受信契約を提出せず期限を過ぎた場合、受信機を設置した月の翌月から受信契約を締結した月の前月までの期間を対象に、受信料と割増金を請求する可能性があるという。

参考記事:NHK、受信料未払いに2倍の「割増金」 4月から導入へ

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