他にもいろいろと入力してみる。nijijourneyは日本語での入力も可能なので、いずれも日本語のテキストで指示した。
一通り試した結果、記者はnijijourneyに対して、過去記事の段階より格段に進化していると感じた。正直、今からイラストの勉強をする気はなくなる。オリジナルであるMidjourneyで発表された「V5」も、利用が増えた結果、無料トライアルの停止につながるなどクオリティーが話題になった。nijijourneyも同様の技術でアップデートしているのかもしれない。
nijijourneyでは他にも、結果に反映してほしくないテキストを入力して出力を操作する「ネガティブプロンプト」、2〜5枚の画像を参考に、新しい画像を生成する「ブレンド」といった機能が利用できる。これらを活用すれば、より破綻のない画像を作れるかもしれない。
ただしコミュニティー規約で過激な画像(カニバリズム、血、暴力、ヌード、性器など)を禁じており、アダルトな表現は難しい。一部のテキストはそもそも入力すらできない。
なお、学習に使ったデータに関する情報は、記者が公式Discordや公式サイトを探した限りでは、それらしき説明が見つからなかった。現行法では、画像をAIの学習データに用いるときに著作権者の許諾を得る必要はないものの、「著作権者の利益を不当に害するケースを除く」という但し書きもある。そもそも画像AIの活用自体をあまり快く思っていない人も少なくない。
また、特定の既存作品にそっくりなイラストを狙って出力しようとするのは、学習データに関わらず、著作権法に抵触する可能性がある。規約上、nijijourneyでの生成物は有料契約さえしていれば商用利用も可能だが、実際に使う際は一定の注意が必要だろう。
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