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楽天銀行、預金残高9兆円に 4年後20兆円が目標

» 2023年04月04日 19時07分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 楽天銀行は4月4日、預金残高が3月末で9兆円を突破したと発表した。8兆円突破は2022年6月末。9カ月間で、1兆円積み増した。口座数は2月末で1362万口座に達している。

 同社が22年4月に策定した中長期ビジョンでは、5年後の27年3月期に2500万口座、預金残高20兆円を目標としている。また給与などの振込先である「メイン口座」率をKPIとし、増加を目指している。メイン口座率は22年12月末時点で30.9%だった。

 長期的には「メガバンクに匹敵する3000万口座、メガバンクに次ぐ預金30兆円」(楽天銀行)の到達を視野に入れる。また法人口座獲得を推進しており、「取引先企業の規模にかかわらずすべての取引先に利便性を提供する銀行」を目指すとしている。

 また楽天証券との口座連携サービス「マネーブリッジ」も順調に増加し、4月4日時点で400万口座に到達した。

楽天証券と楽天銀行の口座を連携するマネーブリッジでは、資金が自動で入出金できるようになる

 楽天銀行は4月21日に東京証券取引所プライム市場に上場する予定だ。新株を発行して資金を調達するほか、親会社の楽天グループが株式を売り出す。

楽天グループの三木谷浩史CEO

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