シューティングゲームを開発・提供するケイブ(東京都目黒区)は4月12日、同人サークル「上海アリス幻樂団」が手掛ける「東方Project」のIP許諾を受けた完全新作ゲームを11月22日にリリースすると発表した。配信プラットフォームはApp StoreとGooglePlay。サービス料金は明かしていない。
同日の決算資料では開発中のゲーム画面を公開。画面は横長で、少なくとも横向きの弾幕シューティングパートとアドベンチャーパートの2つがあるようだ。ゲームの基幹機能の実装はすでに完了しているという。キャラクターなどのデザインの量産を継続しつつ、追加キャラクターの製作やサブコンテンツの実装や演出などの開発を進めているとしている。
ケイブが同ゲームの開発を発表したのは2021年7月。当初は2022年の配信を予定していたが、クオリティーアップを理由に配信日を延期し、23年4月頃にリリース時期を発表すると案内していた。この発表による2023年5月期の業績への影響は軽微としている。
ケイブではこれまで、ゲーム画面の多くを敵の弾が占める、いわゆる「弾幕系シューティング」の金字塔といわれる「怒首領蜂」シリーズなどを提供してきた。一方、東方Projectは弾幕系シューティングゲームとしても人気を集めている他、二次創作を一部認めていることからゲーマーに限らずファンは多い。
ケイブの2023年5月期第3四半期の決算は、売上高30億3600万円(前期比552.9%増)、売上総利益15億8200万円(同515.6%)、営業利益9億300万円と大幅に増加した。これは22年9月1日に実施した、ゲーム開発事業を手掛けるでらゲー(東京都渋谷区)を子会社化し、損益連結したためとしている。
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