ただし課題もある。法人間取引は金額が大きくなるが、クレジットカードの与信枠は決して大きいとはいえない。ROBOT PAYMENTの川本氏は「上限金額はイシュアーからするとそのままリスクとなるため、簡単に上げられない大きな壁。ただし現在は大きな金額で利用いただくというよりは、与信枠の範囲内で、突発的な資金繰り改善に利用するケースが多い」と話す。
またファクタリング同様、認知と信頼の拡大が重要だ。請求書支払い代行サービスは貸金には当たらず、なんの免許取得もいらない。オリコや三井住友カードとの契約が必要なため、BPSPサービスにはどんな事業者でも簡単に参入できるわけではないが、現在サービスを提供しているのは金融スタートアップ企業も多い。
マネーフォワードケッサイの冨山氏は「どうしても金融サービスの信頼性が求められる。ファクタリングと同様、地銀などパートナーとして協業していくことも想定している」と話す。
法人間キャッシュレスはまだまだ始まったばかりだが、金融機能を他のSaaSに組み込むエンベデッドファイナンスなどの形も取りながら、普及を始めていきそうだ。
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