ミートアップ当日、天気の悪い日ではありましたが、参加者、ミートアップ運営側、Bluesky側と合わせると100人近い人たちが集まりました。これにはBluesky側も驚いたそうです。
Bluesky側でメインで話してくれたのはWhyさん。Blueskyではテクニカルの仕事をしているWhyさんですが、一部ではBlueskyの招待コードが貰える人として知られており、やっとご本人が日本人のユーザーの前に登場したという次第です。
そもそもこのBlueskyの世界初のユーザーミートアップが東京で開催されたのも、プライベートの旅行で日本に来ていたWhyさんが日本でのSNSの利用の話などを聞きつけ、そんなに使われているならBlueskyもミートアップやってみようかという話の流れであったわけです。つまり、この日Whyさんは遊びで日本に来ていただけなので、ホントに来てくれてありがとうございますということです。
そして、日本の夜のミートアップだったので、米国は午前3時だったのですが、米国にいるBlueskyの皆さんもオンラインで参加してくれました。
詳細については、ここでは説明しませんが、Blueskyの開発の状況、ATプロトコルが目指しているところなどについて、そんなことまで話していいのかなというレベルの話をしてくれ(もうすぐ公式版のAndroidアプリがリリースされるとか)、Bluesky側もこのミートアップを楽しみしていたことが伝わってきました。
余談ですが、この日のオンラインでの対話はGoogle Meetで実施されたのですが、自動翻訳がかなり機能していて、言語の壁を越える未来はそう遠くないのだなということを実感することにもなりました。
後半は日本でBluesky関連の開発をしているみなさんの話。これはその資料も公開されています。
現状、Blueskyが公式でリリースしているアプリはiOSだけなのですが、すでにAndroid版のアプリが公式以外の開発者の手によって、しかも短期間でリリースされています。こんなことが可能なのも、ATプロトコルがオープンプロトコルだからです。
その考え方を反映した機能が、自分のドメインをハンドルネームに設定できる機能です。これは自分のもしくは自社のドメインを自分のアカウントして使えるわけです。これはATプロトコルを利用したサービスが増えてくれば、とても有効に機能するものとなるでしょう。
このミートアップ後、ほどなくして、Blueskyは1万ユーザーとなりました。そして先日2万ユーザーを超えたそうです。
これを新しいSNSのサービスとして考えると、その数字は決して大きなものとはいえないでしょう。でも、BlueskyはATプロトコルのサンプルなのです。ということは、これから先、ATプロトコルで生まれてくるSNSの1つのユースケースが2万ユーザーを超えたということであり、この数字はBlueskyの未来ではなく、ATプロトコルの未来への数字とすると決して小さなものとはいえないでしょう。
今後、Blueskyのニュースなどを目にする際は、新しいSNSの1つではなく、SNSの新しいプロトコルとして見ていく視点で見るべきですし、それが重要となってくるでしょう。
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