デジタルカメラが登場した昔から、いや昔ほどそうだったのだけど、高感度時のノイズって悩みの種だったのである。フィルム時代に比べると、1枚ごとに感度を変えられるってこと自体が画期的だったのだが、デジタルの高感度って「少ない信号を増幅することで感度を上げてる」だけで、信号を増幅すれば一緒にノイズも増幅されてノイズが目立つわけである。
今でこそ高感度時の画質がぐっと上がって平気でISO12800とか使うようになってきたけど、昔は「手ブレや被写体ブレを覚悟してISO感度を上げないで撮る」か、ノイズがのっかってくるのを承知の上で感度を上げて撮るか、ってせめぎ合いがあったものである。
感度を上げて撮りたい、でもノイズが乗りすぎると困る。
ってことは高感度ノイズをうまく消すことができればばんばんざいではないか。
そして今年の4月、アドビがAIを使ったノイズ除去機能を「Lightroom」と「Lightroom Classic」に追加するアップデートが登場したのである。普段から写真の管理や現像にLightroom Classicを使ってる人には超朗報(かもしれない)のだ。
他にもいろいろとAIを使った機能が追加されたのだけど、一番の注目は「ノイズ除去」といって過言じゃない。
でもノイズ軽減機能は昔からあるし、そもそもカメラ内でJPEG画像を作る段階で、ノイズはかなり軽減されてる。
AIを使ったノイズ除去はそれと比べてどのくらい優れてるのか。
実力を探るべく、無茶な超高感度で撮影した写真を探し出して試すことにした。
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