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アドビの「AIノイズ除去」がすごい 超高感度撮影したノイズだらけの写真で試した荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/5 ページ)

» 2023年04月22日 12時41分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 すごいすごいいっててもしょうがないので、それが分かるようにRAWと同時に撮影したJPEG画像と比べてみよう。そもそも、JPEG画像を生成するときにカメラ内で現像してノイズ軽減処理もしてるのだ。それと比べるのである。

 幸い、今回の写真は「RAW+JPEG」で撮ってるので同じカットの「JPEG版」と並べてみたい。

左がAIによるノイズ除去。右カメラ内JPEG。全然違う

 すごくないですか、AIノイズ除去。一目で分かるくらい、今回のAIノイズ除去の方がちょっとAI画像っぽい感じはあるものの、ディテールがしっかり残っていて猫の目もきらっとしてるもの。髭もほぼ復元できてる。

 RAWでも撮っといてよかったー。

 さらに猫だけじゃなくて、背景部分でも比べて見ると、圧倒的に今回のAIノイズ除去パワーが強かったのである。

背景の木もAIノイズ除去バージョンの方がしっかり写ってる

 せっかくなので全体の画像もどうぞ。

ISO51200で撮ったとは思えないくらいディテールが残りつつノイズはうまく処理出たもの。これは偉大

 なお、ノイズ除去の処理には時間がかかる。GPU性能も関係してくるので、気軽に使えるかどうかはまあマシンの性能次第。うちのマシン(2020年型のiMac 27inch。まだインテルのCore i5の3.3GHzで、GPUはAMD Radeon Pro 5300の4GB)で2000万画素のRAWデータを30秒弱で処理できた。最新のM2チップを使ってたり、最新のGPUを積んでいればもっと速いと思う。

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