とはいえ、各社によるエアコンの節電機能の追求は今に始まったことではなく、すでにさまざまな形で節電と快適さの両立が図られている。例えばパナソニックの「エオリア」シリーズでは、各種センサーで人のいる・いないを検知。さらに活動量や部屋のどこにいるかも把握し、それらの情報に応じて「エオリアAI」が最適な運転を行う。さらには、快適さを優先するか、節電運転を優先するかも選ぶことができる。
パナソニックと同じく、高度なセンシング機能を搭載しているのが三菱の「霧ヶ峰」だ。上位シリーズ(FZ・Z・FD・ZD)は赤外線で温度を見分ける「ムーブアイmirA.I.+(ミライプラス)」を搭載。室内を360度見回し、人の肌の表面温度まで測って、AIが最適に送風する仕組みだ。
さらにZシリーズではバイタルセンサー「エモコアイ」が離れた場所から脈拍数を測り、キモチ(感情)を測定して、よりくつろぎやすい空気に自動調整してくれる。自動モード切り替えもでき、涼しくなったら自動的に消費電力4Wのスタンバイ状態に切り替わる機能も搭載している。
このような、センサーとAIを組み合わせた快適運転機能は、ダイキンや東芝のエアコンでも採用されており、いまや快適と節電のための基本機能となっているのだ。
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