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2023年、エアコンのトレンドは「換気」から「節電」へ AI活用の最新技術知らないと損!?業界最前線(4/5 ページ)

» 2023年04月28日 07時00分 公開

上位モデルはセンサー、AIなどの最新技術で制御

 とはいえ、各社によるエアコンの節電機能の追求は今に始まったことではなく、すでにさまざまな形で節電と快適さの両立が図られている。例えばパナソニックの「エオリア」シリーズでは、各種センサーで人のいる・いないを検知。さらに活動量や部屋のどこにいるかも把握し、それらの情報に応じて「エオリアAI」が最適な運転を行う。さらには、快適さを優先するか、節電運転を優先するかも選ぶことができる。

エオリアAIが室温や湿度に加えて、活動量などを踏まえて運転するパナソニック「エオリア」シリーズ(実勢価格32万6700円、10畳用のCS-LX283Dの場合)。加湿機能も備えるプレミアムモデルだ

 パナソニックと同じく、高度なセンシング機能を搭載しているのが三菱の「霧ヶ峰」だ。上位シリーズ(FZ・Z・FD・ZD)は赤外線で温度を見分ける「ムーブアイmirA.I.+(ミライプラス)」を搭載。室内を360度見回し、人の肌の表面温度まで測って、AIが最適に送風する仕組みだ。

 さらにZシリーズではバイタルセンサー「エモコアイ」が離れた場所から脈拍数を測り、キモチ(感情)を測定して、よりくつろぎやすい空気に自動調整してくれる。自動モード切り替えもでき、涼しくなったら自動的に消費電力4Wのスタンバイ状態に切り替わる機能も搭載している。

非接触で脈を計測し、感情を推定して温度や気流を制御するバイタルセンサー「エモコアイ」を搭載した三菱電機の「霧ヶ峰 Zシリーズ」(実勢価格32万7800円、10畳用のMSZ-ZW2823の場合)

 このような、センサーとAIを組み合わせた快適運転機能は、ダイキンや東芝のエアコンでも採用されており、いまや快適と節電のための基本機能となっているのだ。

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