23年のエアコン市場のトレンドを解説する前に、まずコロナ禍での市場動向を紹介しよう。20年は、全国で緊急事態宣言が出されステイホームが推奨されたことによって、エアコンの売れ行きも高い水準で推移。猛暑日が続いた19年と同じく、エアコンの販売台数は年間980万台以上を記録している。
21年、22年はその反動もあり、エアコンの販売台数はそれぞれ937万台、905万台に落ち着いている。エアコンはそこまで頻繁に買い替える製品ではないため、23年の市場規模も前年同様の900万台前半になると見られている。
しかし今年は、さまざまな製品や料金の値上げラッシュというマイナス要素がある。もちろん電気代も大きく値上がりしているが、国による電気・ガス価格激変緩和対策が取られているため、例年並みに抑えられている状態だ。
とはいえエアコンは電気代がかさみがちなうえ、節約気運も相まって、「エアコンが使いにくい」という人もいるだろう。そんな背景を受け、メーカー各社は節電機能をアピールした新製品を投入している。
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