パーティーをコンセプトに遊んでみた2つ目のWebアプリは、「太鼓の達人」的なリズムゲームの「Blob Beats」だ。ルールは簡単。すぐに遊べて、みんなで大笑いできる。
Blob Beatsは、再生される音楽に合わせて落ちてくるボールを待ち構え、ボールが通過するタイミングでキーボードを押すゲーム。タイミングがピッタリだと、ポイントが加算される。
ボールの落ちる列は4つあり、それぞれの一番下に「Blob」(ブロブ)という「ふくよかなキャラクター」が待ち構えていて、キー操作で可愛らしく歌ってくれる。ちなみに、このBlobたちは連載第4回で取り上げたコンテンツ「Blob Opera」にも登場しており、オペラAIとして見事な美声を披露してくれた。
プレイできる音楽は全5曲。ベートーベンの「エリーゼのために」、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」、ビバルディの「春」、モーツァルトの「トルコ行進曲」、オッフェンバックの「地獄のギャロップ(天国と地獄)」だ。どれも有名な定番曲なので、誰でも一度は聞いたことがあるだろう。
曲を選ぶと作曲者の豆知識が得られることも楽しい。例えばエリーゼのためにを選んだら「ベートーベンは1787年に初めてウィーンを訪れ、その際モーツァルトに会ったらしい」ということを教えてくれた。
ゲームの難易度は「EASY」「MEDIUM」「HARD」の3段階。4体のBlobはそれぞれキーボードの「S」「D」「F」「G」キーで動かす。
初心者なので「エリーゼのために」の「EASY」を選んだところ、落ちてくるボールはメロディの一部音符だけに絞られていたのでかなり余裕がある。準備も練習もせずいきなりプレイしたが、正解率70%と悪くない。
調子に乗って、難易度を「HARD」に上げてみた。すると主旋律の音符全部がボールになって落ちてきて、素早くキーを押す必要があるうえ、複数を同時に押す場面もあって惨敗だった。正解率はわずか26%で、慌てていた記憶しかない。しかし、そのバタバタ具合が妙に楽しかった。
スマホやPCでマッシュアップやゲームをすれば気分もほぐれるだろう。誰かと一緒においしい食事やお酒を楽しみながら遊べばすぐ打ち解けられるはずだ。昨今は音楽配信サービスや動画配信サービス、各種ゲーム類も充実しているが、最新技術のショーケースであるExperiments with Googleなら他では見当たらない目新しいコンテンツに出会える。
例えばExperiments with Googleで「game」「play」「fun」「party」などと検索してみよう。実に楽しそうなコンテンツがいくつも表示される。技術解説のようなお堅いコンテンツばかりではないことをお分かりいただけるはずだ。
中には現在は動作しなかったり、バグがあったりする実験的なコンテンツも少なくない。しかし、そうした中から完成度が高く楽しめるものを見つけるのは宝探し気分でうれしい。ITの知識がある読者なら、コンテンツの裏側で活躍しているテクノロジーについて気にしてみるとさらに面白くなる。これからも良いコンテンツに巡り会えるよう掘り下げていきたい。
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