ソニーが新たに定義した(といっていいかもしれない)「VLOG用動画カメラ市場」をターゲットにしたVLOGCAMシリーズの上位モデル「ZV-E1」が登場した。VLOGCAMのハイエンド機である。
VLOGCAMという存在が面白いのは、その位置づけ。もっともカジュアルな動画カメラといえばスマートフォンなんだが、どうしても撮れる絵のバリエーションは限られる。
逆にミラーレス一眼は、今や動画性能にみな力を入れているけど、それなりのものを撮ろうと思うとどうしても知識やノウハウや時には周辺機器(マイクとかジンバルとか)が必要になってくる。
その間を埋めるものとして、GoPro系のアクションカムがあるけど、汎用性はない。そこを埋めたのがVLOGCAMなのだ。
最初は1型センサー搭載のコンパクトデジカメ的なボディで、続いてAPS-Cサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼のバリエーションとして。そして今回、35mmフルサイズセンサーを搭載した最上位モデルが出たのである。
一応、Eマウントのレンズを使えるαシリーズの一員ではあるのだが(αシリーズのサイトにもちゃんと載っている)、同時にVLOGCAMシリーズの一員でもあり、そちらはコンパクトからミラーレス一眼まで同じシリーズとして並んでいて、それもちょっと画期的だ。
VLOGCAMが目指すのは(たぶん)スチルカメラやビデオカメラのノウハウや知識がなくても使えるカメラ。ZV-E1の面白さはそんなは35mmフルサイズセンサーを搭載した本格的なカメラでありながら、VLOGCAMならではの分かりやすさを保ちつつ、イマドキの新機能を入れてきた点にある。
ではボディから見ていこう。
デザインは同社の「α7C」に近いが、当然VLOGCAM仕様なので基本デザインやサイズは似ているが細かいところはまったく違う。α7CにあったEVFはZV-E1にはないし、代わりにマイクが付いている。
センサーは35mmフルサイズセンサーで、おそらくは動画重視モデルである「α7sIII」と同じもの。約1200万画素で(ちなみにα7Cは2400万画素)、動画向きのセンサーだといっていい。
上から見ると、ZV-E10と同様に超シンプル。撮影モードダイヤルはなく、静止画・動画・スロー&クイックの3ポジションのみで、あとは録画ボタンとシャッターと背景ぼかしボタン。
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