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カメラ任せで本格派 フルサイズセンサー搭載のソニー「ZV-E1」はめちゃ賢い動画デジカメだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/7 ページ)

» 2023年04月29日 13時57分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 このとき、手ブレ補正はもっとも強力な「ダイナミックアクティブ」手ブレ補正を使っている。電子式手ブレ補正を強くかける分、画角は狭くなるけれどもブレ補正能力は段違いだ。

シネマティックVlog設定で自撮りを含むクリップを数本撮影してつないだもの。ズーミングも使っている

オートフレーミングやフレーミング補正は予想以上にきれいに仕事してくれた

 もう1つの新技「オートフレーミング」と行こう。

 なんといったらいいか、固定したカメラの向こうで被写体が動き回っても自動的にいい感じにフレーミング(被写体がいい位置に納まるようにトリミング)した動画を作ってくれる機能。

 まあやってみよう。

 メニューから「フレーミング補正」をオンにする。デフォルトだと「被写体が常に中央におさまる」ように補正してくれる。マニュアルでは構図をロックして撮ることもできる。

フレーミング補正をオンにすると画角がぐっと狭くなるが、それを利用して被写体を中央に維持するなどの技が使える

 動きを入れつつ「フレーミング補正」で撮ってみたのがこちらだ。

フレーミング補正を使って撮影

 シューティンググリップ「GP-VPT2BT」はテーブル三脚にもなるのでこういう撮影時も欠かせない。

「GP-VPT2BT」は足を拡げるとテーブル三脚にもなる

 では人物以外ではどうだろう。

ゼンマイ仕掛けでレールの上を走るおもちゃ。途中でうちの黒猫が手を出して台無しに……いや面白くしてくれた

 被写体検出対象を動物や車や飛行機や昆虫など撮りたいものに合わせればいいし(AIを使った被写体認識は最新のものが搭載されてる)、うまく認識しなくてもタッチしてトラッキングする被写体を指定してやると……それがうまく被写体として認識されれば、ちゃんとフレーミング補正が働いてくれるのだ。

 おもちゃのミニカーを走らせてテストしてみた。かなりちょこまかと動き回るけど、けっこう自然な動きで追ってくれる。下手に人間が操作するよりいい感じかもしれない。

 ミニカーは途中で引っかかったりしてちょっとうまくいってないとこはあるけど、それをいい感じに黒い獣が襲ってくれたのでぜひご鑑賞あれ。カメラは三脚に固定したまま私は何もしてないのだ。

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