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カメラ任せで本格派 フルサイズセンサー搭載のソニー「ZV-E1」はめちゃ賢い動画デジカメだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/7 ページ)

» 2023年04月29日 13時57分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 ZV-E10と比べると、撮影モード切替がボタンからスライドスイッチになり、電源スイッチが上面からシャッター回りに移動したのが主な違いだ。

真上から。シャッターボタン回りに電源とズームレバーが。モード設定は3ポジションとシンプル

 アクセサリーシューについてるウインドスクリーン(通称もふもふ)は標準装備。外すと、マイクが現れる。

ウインドスクリーンを外すと、マイクが見える。この中にカプセルマイクが3つ入っているのが特徴だ。音声は大事である

 そこには3つの指向性3カプセルマイクが入っており、設定で「オート」「前方」「全方位」「後方」の4つから選べるので、屋外などで自分の喋りをメインにしたいときは「後方」に、自撮り時に自分の声を入れたいときは「前方」にすればいい。

マイクの指向性は4種類から選べる。普段はオートでok

 これのおかげでたいていの人は外部マイクを別途用意しなくても内蔵マイクだけでokとなりそうだ。

 背面はシンプル。ZV-E10と比べるとボタンが1つ増えている(C2)くらいだ。

背面から。C2ボタン(ステップズーム)が増えているくらいで基本はZV-E10と変わらない

 これだけだとZV-E10のセンサーサイズが大きくなった版かと思いきや、実はけっこう改善されたり進化したりしているからあなどれない。

 操作系で注目すべきは画面のアイコン表示。画面を左か右に指でスワイプすると現れる。これを表示すると、基本的に「タッチ操作だけで撮影できる」のだ。

アイコン表示をオンにすると、基本動作をタッチのみでコントロールできる。これは分かりやすい

 ZV-E1はほぼカメラ任せのおまかせオートをメインに、背景ぼけやレビュー用設定ボタンなどを駆使しつつ簡単に撮影を楽しむユーザーのみならず本格的な撮影をしたい人まで幅広く対応できるようになっており、MENUボタンを押して設定に凝ろうとすると項目がすごく多くて慣れないと何がなんだか、ってなるのは必至。

 そういう意味でも、タッチ操作だけで一通りこなせるモードがあるのはありがたいのだ。

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