Photoshopの「ジェネレーティブ塗りつぶし」機能がすごい。合成写真が秒で作れてしまう。
ストックフォトサービスでダウンロードした運動会の写真に、動物たちを合成したもの。重ねたいものをテキストで指示するだけで完成した。
画像の範囲をマウスで指定し、「ウサギが走っている」など生成したい画像をテキストを入力すると、10秒ほどで画像を生成。動物とホウキの運動会が、トータル10分ほどでできてしまった。Adobe独自の画像生成AI「Adobe Firefly」を搭載した「Photoshop β版」の機能だ。
合成画像は、写真を切り貼りすれば、手作業で作ることもできる。ただ、自然に見せるためには、境界をきれいに切り取り、背景と合成画像の明るさや影の濃さ、光源などを合わせる……など技術と根気が必要だ。Fireflyならそういった技術がなくても、かなり自然な合成画像をパッと作ってしまえる。
被写体をきれいさっぱり消すこともできる。例えば以下は、Midjorneyで生成した画像から、ジェネレーティブ塗りつぶしの“消しゴム”機能で男性を消し、代わりに女性を合成したもの。マウスで範囲を選択するだけで、被写体を消せる。
(1)Midjorneyで画像生成、(2)Photoshopでの男性塗りつぶし、(3)女性の生成――それぞれ数十秒ででき、作業にかかったのはトータル数分だ。
この技術、筆者は「すごい」と思うと同時に「怖い」と感じた。「フェイク画像が作り放題ではないか」と思ったからだ。
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