全日本学生将棋連盟は6月9日、4日開催の学生名人戦で優勝者の不正行為があったと発表した。対局中にAI搭載の将棋アプリを使用した形跡が見つかったため不正行為「ソフト指し」と認定。該当選手を失格とし、2位の選手を繰り上げで優勝とした。
不正行為があったのは「第79回学生名人戦」で、優勝者にはプロも参加する大会への出場資格が与えられるもの。問題の選手が決勝戦時に何度も離席していたことから連盟側が事情を確認したところ、選手が対局時間中にスマートフォンで将棋ソフトを使っていたことが分かった。
連盟は「皆さまに多大なるご心配、ご迷惑をお掛けしておりますことを深くおわび申し上げます」と謝罪。不正行為をした選手と所属大学への対応は現在協議中という。
連盟の公式Twitterアカウントでは、4日付のツイートで入賞者を発表していたが、これは不正行為をした学生を除いた結果だという。連盟は「出場選手に対する誹謗中傷はお控えいただきますようお願いいたします」と呼び掛けている。
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