AIに権利侵害されたらどこに苦情を言う?──俳優や演出家などが参加する日本芸能従事者協会がこんな調査結果を発表した。複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「デジタル庁」(49%)。以降は「文化庁」(41.4%)、「警察」(19.9%)、「総務省」(9.9%)、「厚労省」(7.9%)と続いた。「その他」は13.5%、「分からない」は45.9%だった。
「AIによって、自身の仕事が減少する心配を抱えているか」という質問には、58.5%が「ある」、16.4%が「ない」、25.1%が「分からない」と回答。「AIによる権利侵害などの弊害に不安があるか」という質問では、「不安」と答えた人が93.8%、「不安はない」が4.1%、「分からない」が2.1%という結果になった。
どんな不安があるかを複数回答で聞くと、最も多かった回答は「勝手に利用される」(91.9%)だった。次点には「権利がなくなる」(64.0%)、「技術が奪われる」(62.5%)、「やる気が削れる」(59.6%)、「報酬が安くなる」(51.1%)の回答が続いた。
結果について同協会は「あまりに多くの被害や、どうにもならないで困っていらっしゃるご状況に驚き、胸を痛めています」とコメント。調査結果は関係省庁に提出したと説明している。
アンケートは5月8〜28日にWebで実施。クリエイターを対象に調査し、2万6891件の回答を得た。
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