ロボット開発を手掛けるツバメインダストリ(東京都江戸川区)は8月19日、搭乗型ロボット「アーカックス」の日本国内での先行販売を始めた。価格は4億円で5台限定。同社の吉田龍央代表取締役は「日本が得意とするアニメやロボット文化を凝縮したようなプロダクトだ」と話す。
アーカックスは全高約4.5m、重量約3.5tの搭乗操作型ロボット。2本の腕と車輪がついた4本の脚や28の関節自由度を備える他、乗り物のような姿になる「ビークルモード」と、両腕を自由にする「ロボットモード」に“モードチェンジ”できる。また、産業用エアコンも搭載し、コックピット内は暑くならないという。同社の石井啓範CTOは「私も以前、実験用重機を開発をした際にエアコンを付けず、ひどい目にあったので」と理由を話す。
ベースカラーは紺色や黄色だが、注文の際に色やデザインの変更も可能。完全受注生産のため申し込みから1年〜1年半で納入する予定という。吉田代表は「1億5000万円以上の価格帯の超高級車をベンチマークにしている。これらの多くは超富裕層が所持し、ほとんどがナンバーを取得せずガレージで保管されている。アーカックスはガレージ中で最大限遊べるものを目指した」とプロダクトのコンセプトを話す。
また、アニメ「マクロス」シリーズや「アクエリオン」シリーズのアニメーション監督を務めた河森正治さんがデザインした、コラボレーション製品の発売も決定。2台のシルエットを公開した。詳細は11月頃に発表する予定。
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