米OpenAIは8月28日(現地時間)、企業向けAIチャットサービス「ChatGPT Enterprise」の一般提供を開始したと発表した。価格は公表されておらず、使用状況やユースケースによって異なるとしている。
このサービスのユーザーのプロンプトと企業データは、OpenAIモデルのトレーニングに使用されることはなく、保存時も転送時もデータは暗号化される。
管理者向けの管理コンソールを備え、SSO(シングルサインオン)をサポート。ドメイン検証や使用状況の分析ダッシュボードも提供する。
3万2000トークンのコンテキストウィンドウ(4倍長い入力が可能)で、高速なGPT-4への無制限のアクセスが可能だ。APIを使うための無料クレジットも提供するので、カスタマイズできる。
さらに、これまで「Code Interprester」と呼ばれていたデータ分析機能を「Advanced Data Analysis」とし、この高度なデータ分析機能への無制限のアクセスを提供する。
Advanced Data Analysisでは、例えばプロンプトで自社の財務情報などの分析を依頼できる。なお、一般ユーザー向けの有料サービス「ChatGPT Plus」でもこの高度な分析機能を使えるが、3時間ごとに50メッセージまでという制限付きだ。
詳細は専用ページを参照されたい。
ChatGPT Enterpriseは、OpenAIに出資する米Microsoftが7月に発表した「Bing Chat Enterprise」と競合する。
OpenAIによると、ChatGPTはFortune 500企業の80%以上で採用されているという。
OpenAIは、アプリをChatGPT Enterpriseに接続できるようにするための「ChatGPT Business」や、Advanced Data Analysisのより高度なバージョンなどを計画しているという。
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